香りで過去の記憶を思い出す!?プルースト効果とは?

2022-06-08

香りを嗅いだ瞬間、過去の出来事をふと思い出す事はありませんか?^ ^

びっくりするぐらい鮮明な記憶だと、しばらく想い出に浸ってしまいますね。

それもそのはず、香りと記憶は密接に関わっており、“プルースト効果“と呼びます。

プルースト効果とは?

20世紀の西欧文学を代表する作家 マルセル・プルースト(仏1871-1922)が書いた小説「失われた時を求めて」の中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸した時に、その甘い香りで幼少期を思い出し物語が発展していきます。

その描写が元になり、においをから記憶を呼び起こすことがプルースト効果と呼ばれる様になったそうです。

マドレーヌを紅茶に浸す、、なんかお洒落。

やってみたくなりますね٩( 'ω’ )و

五感の中で嗅覚だけが記憶とつながっている?


嗅覚は五感の1つ。 

五感というと

  • 視覚
  • 聴覚
  • 嗅覚
  • 味覚
  • 触覚

の5つですが、嗅覚は五感の中で唯一、大脳辺縁系と直接つながっています☆

大脳辺縁系は、ちょうど頭の中心あたりにあり、本能、情緒、喜怒哀楽、神秘的な感覚、睡眠や夢などを司っていて、記憶や自律神経に深く関わっているところ。

犬やうさぎ、トカゲも持っている原始的な部位でもあります。

アーユルヴェーダ の古典書には、

“鼻は脳への門である"と記述されているほど。

身体の構造を見ても、鼻の奥と脳は壁1枚で接しているのです!

その為、ミイラを作る時には、鼻の奥から脳を取り出したと言われています(°_°)!!

鼻がムズムズすると、ストレスを感じますよね。

この関わりを知ると、納得です。

冒頭にあった、香りが記憶を呼び起こす例として、

例えばAさんがいつもつけている香りがあったとします。

Aさんが居なくてもその香りを嗅ぐとAさんを自然と思い出す、、

相手にも影響を与えることが出来るのが香りの持つ効果ですね。その効果は、医療など様々なところで応用され用いられています(^^)

試験の時も、勉強中に嗅いでいた香りをハンカチや消しゴムなどに忍ばせておくと、香りから記憶が呼び戻されるなんてことも、、!!

学生時代に知りたかった、、w

年齢とともに衰える嗅覚

そんな大事な五感である嗅覚。

加齢と共に衰えます。。そりゃそうか。

理由は、においを感じる役割の“嗅神経細胞"の数が少なくなり、においを感じにくくなるそうです。

でも、普段からにおいを意識して過ごすだけでその劣化スピードを遅らせることが出来るのです!!

においを感じる事は、"スイッチ"の役割があります。

良い匂い♪ →食べたい!使いたい!

嫌な匂い… →食べないでおこう。使わないでおこう。

この様に、嗅覚で感じたデーターをもとに行動へと繋がります。

香りを感じられないと食欲も湧かず、食事をしても風味を感じる事が出来なくなってしまいます。。( ; ; )

また、漂白剤やクスリなどにより嗅神経の働きを鈍らせてしまうこともあると言われているので、普段身の回りで使用している物にも気をつけたいところです。

意識をして、様々な香りを嗅ぐ、嗅神経に刺激のある物の使用を控えて、嗅覚の機能を保ちたいですね♪

香りで感情をコントロール♪

今の世の中は情報に溢れており、特に"視覚"、"聴覚"の2つが過多だと言われています。

ストレスや疲れを感じたら、携帯やPCから離れ、好きな香りを嗅いだり、ハーブティーを楽しんでリラックスする習慣をつけましょう♪

イライラした時などは、特に大脳辺縁系が活発に働いていると言われています。

そんな時こそ、大脳辺縁系に密接に関わっている嗅覚の出番です!

好きな香りを嗅いで、一呼吸おきましょう♪

皆さんはどんな香りが好きですか?

甘い香り、スパイシーな香り、清涼感溢れる香り、、

私は、20代の頃はラベンダーやレモングラスの香りがあまり得意ではありませんでした。

が、いつからかとても大好きな香りへと変化しました!

今現在は、お掃除後に各部屋の窓辺にレモングラスのアロマスプレーをシュっと一拭きして、空気が澄み渡る感覚がゆみつきです。

私の場合は、好きではなかった香りも、使っているうちに香りによって何か効能を受け、良くなった、好きになった、という様な気がします(^^)

自分がリラックス出来る香りを見つけて、自分の感情をコントロール出来れば素敵ですね╰(*´︶`*)╯

疲れた時に、、

興奮した時に、、

深くリラックスしたい時に、、

好きな香りを何種類か作っておくと、選ぶ楽しみも加わって良いですね♪

今日も、好きな香りに包まれて、どうぞ穏やかにお過ごしください♪