お粥は、食べる胃腸薬!?

暑い時期、、

冷房や、冷たい物の摂り過ぎで胃腸の調子がイマイチ、、なんてことは有りませんか?

そんな時に、おすすめしたい食事は、

お粥です。

お粥は"胃腸薬"と呼ばれるほどの養生食なんです!(^o^)

“お粥"は、尊い食事!?

曹洞宗の宗祖である道元禅師は、朝食の粥や昼食を頂く作法を 「赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)」という著書に示されました。

その中には、禅宗の寺院における食事作法の意義や作法について、詳細に説明がされています。

そちらには、道元禅師が 「摩訶僧祇律(まかそうぎりつ)」という仏典から、” 粥有十利 ” という言葉を引用しています。

仏教の教えの中に、お粥について記述されているほど、"食べる"ということが、仏教者にとって重要な行為なのですね。

普段、感謝はしつつもそこまで深く考える事なく私達は食事をしています。

“食べる"という行為は、食べられる側の存在なくしては、成り立たない。

自分と、目の前の料理との関係をよくよく理解して食べることの重要性を説かれている様に思います。

「粥有十利(しょうゆうじり)」の10もの効果とは?

お粥は、「粥有十利(しょうゆうじり)」と言われ、10もの効果があるとされています。

体調を崩した時に食べる方が多いのではないでしょうか。

この"10の効果"を知れば、体調を崩す前に!身体の声を聞いて、是非日常に取り入れたい食事の1つになること間違い無しです◎

1.色

肌の色ツヤをよくする

2.力

気力を増す

3.寿

寿命を延ばす

4.楽

食べ過ぎを防ぐ

5.詞清弁(ししょうべん)

頭が冴え、言葉を滑らかにする

6.宿食(しゅくじき)を除く

胸やけを防ぐ

7.「風」を除く

風邪を防ぐ

8.「飢」を消す

飢えを満たす

9.「渇」を消す

のどの渇きを潤す

10.大小便調適す

便通をよくする

身体が治ろうとする力(自然治癒力)や、毒出しを叶えてくれるお粥は、まさに身体を整えてくれる優しい胃腸薬です。

昨日食べ過ぎたな〜!

飲みすぎたな〜!

なんて日は、お粥に消化を助けてくれる大根など冷蔵庫にある野菜を少しプラスして、体を労りましょう♪

水の量で変わる!お粥の効能。

薬膳では、"米と水の割合"で、体への作用が変わるとされています。

その時の体調に合わせて、作り分けてみてくださいね。

・ 胃腸の健康状態◎

元気を補いたい!

 五分粥(米1:水5)

卵をプラスすると栄養満点です◎

・ 胃腸の健康状態△

 疲れ気味、、

 七分粥(米1:水7)

山芋などをプラスすると良いですね◎

・ 胃腸の健康状態✖️

 食べ過ぎ、、消化不良、、

 十分粥(米1:水10)

大根や、かぶなどをプラスしてみてください◎

冷えによる体調不良であれば、生姜など体を温めてくれる食材をプラスしたり、色々と応用が効くのもお粥の嬉しいところですね。

お粥は、内臓をあたためて水分もたっぷりと摂れます。

冷たい物ばかりの飲食にならないように食事に気を配りつつ、、

夏らしく、楽しく、過ごしましょ♪

今日も穏やかにお過ごしください♪