日本人なら知っておきたい!え、知らない!?お箸のマナーあれこれ
喋り出すのと同じぐらいの時から
お箸の練習もしますよね。
でも、お箸の起源や、名前の由来などまでは
知らない事もたくさんありませんか?
今日は私達の生活の必需品、
“お箸"
について、見ていきたいと思います。
お箸が登場したのはいつ頃?

お箸の歴史は長く、中国では3000年以上前から使われていたと言われています。
調理に火が使われる様になり、熱いものを掴むために誕生したのではないかと考えられています。
それでは、日本で箸文化が始まったのはいつ頃なのか??
諸説あるようですが、1400年程前に遣隋使が派遣され中国から伝わったと言われています。
それまでの日本にも既に箸のようなもの(竹を2つに折り曲げピンセットの様な形)はありましたが、こちらは神様にお供え等をする時のみ使われていたそうです。
ですので、日常的に箸で食事をする文化が出来上がったのは平安時代頃だと考えられています。
そして、素材も竹製から木製へと変わっていき、江戸時代には漆塗りの技術により現在よくみかける"塗箸"が誕生しています♪
沢山の呼び名がある、お箸の数え方!
1膳や一揃いなど、色々な数え方が存在するお箸の世界(°▽°)
お箸の数え方は、「膳」「本」「組」「具」「揃い」などがあります。
それぞれに意味がありますが、「膳」はどのお箸にも使える万能な数え方です!
そう、膳さえ覚えてりゃ大丈夫な訳です。( ´∀`)アンシン。
“膳"をインプットしたところで、
それぞれの呼び名の由来も見てみましょう♪
お箸の数え方 その①"膳"
懐石料理などを食べに行くとお膳と呼ばれるお盆に料理が乗っていますよね。
その御膳にお箸を乗っけているからだと言われています。
お箸の数え方 その②"本"
「お箸1本取って!」
とは言わないですよね。
お箸は2本で1対なので、"本"で数える事はありません。
割られていない割りばしは、1本と呼ばれることがあります。
そう、割り箸だけに使われる数え方と言ってよいでしょう。
お箸の数え方 その③"組・具"
調理時に使う「菜箸」や、炭火などを直火を扱う際に使う「火箸」を数える時は、"組"や"具"を使うこともできます♪
一組(ひとくみ)・一具(いちぐ)と読みます。
知っているとカッコいい数え方ですね♪
お箸の数え方 その④"揃い"
“揃い"という数え方は、食事用と調理用のお箸に使えます。
一揃い(ひとそろい)と呼びます。
揃いは、私は1番聞き馴染みがない数え方です。
皆さんはどうでしたか?(^^)
割り箸の歴史と知っておきたいマナー
割り箸はいつからあるの?
日本でのお箸の登場は、1400年程前頃(飛鳥時代あたり)だと考えられていますが、割り箸の登場はというと江戸時代後期頃と言われております。
昔は、"引裂箸"と呼ばれていました。
、、確かに引き裂くんだけど、なんだかちょっと寂しい呼び名だったのですねm(._.)m
こちらも竹で作られていたものが、木製へと変わっていき、大正時代にかけて様々な種類の割り箸が作り出されています。高級なお食事どころで見かける利休箸もその1つです。
割り箸の割り方にはコツがある!?
割り箸って、失敗すると割った時に斜めになってしまったり、ささくれてしまったりしますよね。
現在はほとんどが中国製のものであり、品質によっても割りやすさに差がありますが、
ちょっとしたコツで
誰でも均等に美しく割る事が出来るんです♪
割り箸を綺麗に割るコツ
①箸先を左にして胸の前に持ってきます。(膝の上辺りでも◎)
①横にした割り箸の下部分を利き手でしっかりと固定します。
②利き手ではない手で、割り箸の上部分をゆっくりと持ち上げます。
そう、ポイントは下部分を固定している利き手です!!
皆さん逆になっていませんか??٩( ᐛ )و
下部分は動かない様にしっかり固定し、上部分は"ゆっく〜り“がポイントです(^-^)
縦に持って、おりゃ〜と力任せに割る!(隣の人にもバシッとあたる)
かっこよく口で咥えて、ちょいワルな感じで割る!(いやいや、ダサい)
卒業です(*´꒳`*)w
割り箸の箸袋ってどこに置けば良いの?
箸置きがある場合は、テーブルの端の方に置いておきます。
箸置きがない場合は、山折りや千代結びをして、箸置きとして使いましょう♪
利休箸の箸留め(紙帯)ってどうする?
利休箸とは、両サイドが細くなっているお箸の事です。
ちなみに利休箸は、なぜ"利休"と呼ぶのか??
その昔、茶人の千利休が、杉の木で作られていた割り箸を削ることで
「杉の香りも楽しんでほしい」
と、考えた"おもてなしの心"から生まれた割り箸なのです!
なので、現在でもおめでたい席や、料亭などでこのよく見かけますね(*´︶`*)
この利休箸の中央の帯、、
ビリビリ〜と破かないでくださいね!
帯の取り方のコツ
①箸頭側(持ち手側)を利き手で持ち上げます。
②利き手ではない方の手で、紙帯を箸先側(箸先)に向け滑らせながらやさしく抜き取ります。
取った帯は、御膳があればその上に乗せておきましょう。
割り箸って食後はどうする??
食後の割り箸のマナーですが、現代では折らないのが正解です。
“現代は"としたのは、昔は折ることが正しかったのです。
時代と共に、マナーも変わっていきますね☆
昔は、使用済みの箸には、「使用した人の魂が宿る」とされており、その箸を他人が使用することで災いが転じると考えられていたのです!
箸を折ることで、箸に宿った魂を抜いていたそうです。
現代の、食後の割り箸のマナーは紙袋に戻すのが良いとされています◎
箸先の汚れを見せない様に、箸袋を少し斜めになるよう半分に折り、箸先を入れます。
折ることで、"使用済み"という目印になります。
箸袋を箸置きとして、折っていた場合は、ほどいたりする必要は無く、そのまま箸先を入れておきます◎
素敵な日本の文化を知り、楽しみたいですね(^^)
今日も穏やかにお過ごしください♪
- 二十四節気、"小暑" 読みや意味は??夏の5つ目の節気、小暑。 体感的には、今からが夏!という感じですが、小暑と大暑の次は、もう秋の節気が始まります。 夏、5つ目の節気、「小暑」 小暑 (しょうしょ) 梅雨が明けて、暑さが本格的になる頃 とされていますが、地 […]
- 二十四節気 “夏至" といえば餅?タコ!?読みや意味は?夏至 げし 1年の中で、最も昼の時間が長い日です! この日は、太陽が北半球の一番高い場所に位置する為、日照時間が長くなります。 どれぐらい長いかというと、、 冬至の日と比べて、北海道では約6時間半、東京では約5時間ほど長 […]
- 二十四節気 “芒種" 読みや意味は??“芒種"の、読みや意味 芒種 ぼうしゅ 芒のある稲や麦など、穂の出る植物の種を蒔く季節であることから、芒種と呼ばれる様になったそうです。 芒って普段あまり使わない漢字ですよね(^^) “ […]
- 二十四節気 “小満"を迎えてひと安心♪読みや意味は?小満 しょうまん 「陽気が増して万物が成長し、天地に満ち始める頃」 昔は農作物の実り具合は生活に直結していましたので、昨年の秋にまいた麦の穂が付いて、 「ホッと、ひと安心。」 「少し満足する。」 という、意味が込められて […]
- 二十四節気 “立夏"を迎えたら、、菖蒲湯で頭が良くなる!?読みや意味は?立夏。 読み リッカ いよいよ今日から暦の上では夏ですね! 今日から立秋の前の日までを夏としており、梅雨も夏の一部です。(^^) 5月の初めといえば、田植えの神事も各地で執り行われる季節であり、昔は田植えは女性が行なって […]